阪神タイガースが常勝になるためには… 田尾安志氏と掛布雅之氏が提言
元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏と掛布雅之氏がYouTubeチャンネル『田尾安志【TAO CHANNEL】』で、阪神タイガースが「常勝軍団になるために必要なこと」を語った。
■西武を例に田尾氏が持論
発端は田尾氏が「僕がお世話になった西武。西武球団ってね、これは間違ってるかもしれないけど、25年Bクラスがないというときがあるんですよ、ずっとAクラス」と明かしたこと。
掛布氏は「ええ?」と驚いたあと「まず根本陸夫さんがすごい選手を集めて。野村克也さんとか、土井正博さん、山崎裕之さんとか。そういうなかで土台じゃないけど、再トライを背負えるようなチームを作っていったわけですよね」と語った。
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■常勝には球団と現場が…
80年代から90年代前半にかけて黄金時代を築いた西武ライオンズと田尾氏は「常勝軍団を作っていってね。25年だったと思いますよ。1年ぐらいポンと勝つのはうまくいけばあるんですけど、本当に常勝軍団を作るとなると全体の…」と指摘する。
掛布氏が「西武球団と現場とが、そういう形でチームづくりをしていたということですか?」と質問すると、田尾氏は「そうですね。今、監督が代わったら球団がガラっと変わってしまう」と持論を展開。掛布氏も「それはね、すごく感じます」と同調した。
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■GMの重要性を強調
さらに田尾氏は「じつはGMというような、しっかりした人が上にいてその人がチームづくりを、将来を見据えてやっていけるという形を作らないと。監督の考えでコロコロ変わるのは…」と提言する。
掛布氏も田尾氏に同調すると「僕は2軍監督をやらせていただいたときに、金本知憲監督だったんですけども、球団の本部長の方たちとか、いろいろな人たちと密に話したことがある」と回想。
そして「1軍の戦い方は1軍の監督が好きにやっていいと思いますよ。2軍の育成は監督が代わったからといって育成方法が変わるのはおかしいと思うので、球団主導でマニュアル的なものを、2軍として作っておくべきではないですか」と指摘した。
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■2軍コーチに注文
2軍の育成方法について掛布氏は「基本的な2軍がやらなければいけない大ざっぱなマニュアルは必要だと。でも、なかなか難しいんですよ。矢野監督になったら変わっていくわけじゃないですか。これは難しい。だから西武はうまく行っていたんですね」とコメント。
田尾氏は「そういう点では今、心配しているのは阪神の2軍だとバッティングコーチは北川(博敏)くんと山崎(憲晴)かな。北川もこれから勉強をして、レベルを高めなければいけないコーチだと思う。もうちょっと技術を指導できるように」と提言する。
そして「掛布2軍監督のときは、下に落ちてきた選手が良くなって上がっていた」「それを見て絶対良いポイントを教えているなと思った」と指摘。掛布氏は「それを聞くのはありがたい」とつぶやき、2軍のコーチが育成で教えるべきポイントを熱弁していた。
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■指導力が評価される掛布氏
掛布氏は2016~17年に阪神の2軍監督に就任。選手の自主性を重んじる方法で大山悠輔選手、横田慎太郎さん、高山俊氏らの若手を指導し、1軍に送り込んでいる。
ミスタータイガースとしての人気と指導力を持つ掛布氏に一部ファンからは1軍監督待望論も上がったが、実現しなかった。
■田尾氏と掛布氏がトーク

(出典 news.nicovideo.jp)
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