CS第2戦、阪神 ブルワーにとってはリベンジマッチだった
【阪神】CS突破引き寄せたブルワーの5球「出てきた瞬間頭に残っていた」リベンジの空振り三振![]() …球に思えた。19日の第2戦、1-1で同点の8回2死一、二塁。コルテン・ブルワー投手(30)にとってのポストシーズン初登板だった。 「勝ちにつながる勢… (出典:日刊スポーツ) |
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【阪神】CS突破引き寄せたブルワーの5球「出てきた瞬間頭に残っていた」リベンジの空振り三振![]() …球に思えた。19日の第2戦、1-1で同点の8回2死一、二塁。コルテン・ブルワー投手(30)にとってのポストシーズン初登板だった。 「勝ちにつながる勢… (出典:日刊スポーツ) |
阪神・ブルワー1回ピシャリ CSへ「びっくりな球種」準備![]() …(みやざきフェニックス・リーグ、楽天1ー2阪神、11日、サンマリン)コルテン・ブルワー投手(30)が八回に登板。吉野を139キロのスライダーで空振り… (出典:サンケイスポーツ) |
阪神は9月14日に優勝を決めて以降、経験を積ませるために積極的に若手を起用することはあまりせず、オーダーを大きく変えることもない。先発投手陣を引っ張ってきた大竹耕太郎や村上頌樹も危な気ないピッチングを披露して、大山悠輔や佐藤輝明もヒットを重ねており、これまで通りの盤石な戦いを続けている。優勝後も好調をキープしている。
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その一方で、わずかではあるが課題も見えてきた。シーズン途中から加入してブルペンを支えたブルワーだ。ブルワーは8月15日の広島戦で一軍デビューを飾ってからは無失点ピッチングを続けていた。被安打も1本に抑える完璧な内容で、一時は登板過多の岩崎優に代わって9回を投げさせるプランも浮上したほど首脳陣からの信頼も得ている。しかし、16日の広島戦、17日のDeNA戦で2試合連続失点。DeNA戦では同点の9回表のマウンドに立ったが、先頭の大田泰示に初球をレフトスタンドに運ばれて来日初黒星を喫した。
CSでも勝ちパターンとして起用される可能性もある投手だっただけに、ここに来て頭を悩ませる投球が連続しているのは心配だ。安定感を欠いているブルワーを、野球解説者はどのように見ているのか。
現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。ブルワーの弱点についてコメントした。高木氏は「(大田に)いきなり初球ホームランを打たれる」と17日のDeNA戦でのブルワーの投球内容に触れ、「(次の)林に打たれて1球目で盗塁される。クイックができないんだよね」と問題点を指摘。
続けて、「そこら辺は阪神がブロワーを使おうとしてるんだったら、やっぱり少し課題が見えたかなという試合だった」とブルワーの弱点をどのように修正できるかが重要になると話した。
ブルワーはこれまでランナーを背負うケースが少なく、そこまでクイックの遅さは問題視されていなかった。この2試合で難攻不落とされていた弱点が見つかったブルワー。CSまで時間はないが、修正できるのか見物だ。
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阪神は着々と勝利を重ね、現在マジックを「12」まで減らした。“アレ”までいよいよ秒読み段階となったが、その立役者は強力なリリーフ陣と言って良い。夏場はシーズンの疲労や暑さの影響から失点が増えやすい時期ではあるものの、リリーフ投手がフル回転でチームを支え、8月を18勝7敗と大きく勝ち越し。9月も5勝0敗と調子を落とす様子を見せない。
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そんなリリーフ陣ではあるが不安要素がないわけではない。リリーフエースの岩貞祐太は9月の2試合でいずれも失点しており、8月に13試合、9月に3試合と、実に半分以上の試合に登板している岩崎優は、失点する試合自体は少ないものの、8月29日のDeNA戦では1アウトも取れずに3失点を食らった。
レギュラーシーズンを1位で駆け抜けても、例えばプレーオフで岩崎が疲労の影響から本来の投球ができず、打ち込まれるケースがあっては困る。そのため、岡田彰布監督は岩崎を休ませ、その代役としてシーズン途中に加入したブルワーに9回を任せる可能性を示唆した。
ブルワーは今シーズン5試合に登板していまだに防御率0.00、被安打1本と安定感抜群。岡田監督が9回を任せたくなる気持ちがわかるほど高いパフォーマンスを見せている。ただ、9回のマウンドはプレッシャーが最もかかるシチュエーションであり、まだまだ未知数のブルワーに務まるのだろうか。岡田監督の下で投手コーチも務めた経験を持つ阪神OBの中西清起氏が自身のYouTubeチャンネルで、岩崎の代役について解説した。
中西氏はブルワーに9回を任せることに「それはないと思う、岩崎が安定しているので」とキッパリ。岩崎が連投した際の代役としての登板も考えられるが、「ブルワー1人じゃなくて小刻みなリレーというところになってくる」と話し、「右、左というところで」と打者に合わせて一人一殺でゲームを締めることもあるのではないかと予想した。
岩崎の疲労度は心配ではあるが、ブルワーをはじめ、桐敷拓馬や石井大智など信頼できるリリーフ投手が揃っている阪神。小刻みな継投でも、日替わり守護神でも9回を十分抑えられそうだ。