記者投票でなくてもよいのに…プロ野球ベストナイン選定になぜモヤモヤが残るのか
本来ならシーズンを盛り上げた選手たちを祝う一日のはずなのに、なぜこんなにモヤモヤが残るのでしょうか。
11月27日、セ・リーグとパ・リーグのベストナインが発表されました。18年ぶりにリーグ優勝を成し遂げた阪神からは3人、リーグ3連覇のオリックスからは5人が選出されるなど、午後5時にパのDHを含めた19人が発表されると、SNS上では祝福の声があふれました。
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その一方で、「納得いかない」との声も多く散見されました。
オリックス・山本由伸の満票を拒んだ「オリックス・平野佳寿」への1票は、一体誰が投じたのか-。
セ・リーグの捕手ベストナインに、今季21試合の出場にとどまった「巨人・小林誠司」へ1票入ったのは、どういうことなのか-。
ハイレベルなプレーヤーが名を連ねるパ・リーグの外野手に、「オリックス・茶野篤政」へと1票が投じられた背景は何なのか-。
「ベストナインは全国の新聞社、通信社、放送各社のプロ野球取材経験5年以上の記者による投票で決まります。意外に思われるかもしれませんが、記名投票です。誰が誰に投票したかは、内部の人なら分かるでしょう。記者なら誰しも、初めての投票となった時には『ついに俺も』と襟を正して、心からの敬意をもって選んだはずです。書かれた選手には全く非はないですが、毎年疑問を抱く投票があるのが実情です」
そして、こう続けるのです。
「理解頂きたいのは、ほとんどの記者は選手への敬意を込めてベストナインを選んでいます。しかし、投票結果ではどうしても一部の『愉快犯』が目立ち、我々の仕事自体に否定的な声が渦巻いてしまう。情けないことです。記名投票なのですから、NPBのホームページに、誰が誰に投票したのかを全て公開するのも一つの手だと思います。報じる側も『見られている』という自覚を持つべきです」
SNS上に多く見られるのは「こんな酷い投票をするなら、記者投票でなくてもよいのに」との声。メディア側は厳しい批判に晒されていることを自覚しなくてはいけません。
少数意見が悪いとは言いませんが、その選手に投じるなら、相当の根拠や理由があるはず。ベストナインの投票権という重責を担うからには、それを表明することは記者の義務であるとも言えるでしょう。

(出典 news.nicovideo.jp)
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